]

WebスクレイピングとWebクローリングの違いを解説!利点や使用例を比較

WebスクレイピングとWebクローリングの違いを解説!利点や使用例を比較|Webクローリング&WebスクレイピングサービスShtockData

技術用語として「Webスクレイピング」や「Webクローリング」を耳にするかもしれません。しかし、それぞれどのように違うのか理解しているでしょうか?そこで今回は、WebスクレイピングとWebクローリングの違いをテーマに メリットや利用例などをご紹介します。

目次

WebスクレイピングとWebクローリングとは?

まずはWebスクレイピングとWebクローリングという言葉のそれぞれの意味を確認しておきましょう。

Webスクレイピングとは

Webスクレイピングとは、対象となるWebサイトから必要な情報を抽出して収集し、データを活用しやすいように加工する技術のことを指します。情報をただ収集するのではなく、余分な情報を削り取り、必要な情報だけを取得することが大きな特徴です。

「Scraping(スクレイピング)」は「こする」や「かき集める」といった意味を持つ「Scrape」という言葉からきており、Web上の情報をこすり落とすようにかき集める意味合いとなります。

Webスクレイピングのメリット

Webスクレイピングでは、プログラムによって必要な情報だけを自動で抽出することができます。これによって、Web上に存在する大量の情報から、1ページずつ、コピー&ペーストする手間がなくなります。

Webクローリングとは

Webスクレイピングと似たものに「Webクローリング」があります。Webクローリングは、Web上の情報を収集する方法の一つで、Webサイトを巡回して情報を収集しリストアップすることができますが、Webスクレイピングのように「抽出」の意味合いは持ちません。

関連記事:Webクローリングとは?基本的な仕組みから活用法まで分かりやすく解説

Webクローリングのメリット

Webクローリングは自動でデータ収集を行えるため、情報収集作業の大幅な効率化につながります。また膨大なデータを集められるのもメリットといえます。集めた膨大なデータを活用する業務もスピーディーかつ効率的に進められるでしょう。

WebスクレイピングとWebクローリングの実行結果の違い

WebスクレイピングとWebクローリングの違いのうち、実行結果の違いを解説します。

Webスクレイピングの実行結果

Webスクレイピングが実行するのは、主に抽出です。ただ情報を取得するだけでなく、余分な情報を削りとってきます。そのため実行結果としては、WebサイトのURLのリストに加えて、あらかじめ抽出を指定した画像や映像、テキストなどが挙げられます。

Webクローリングの実行結果

Webクローリングが実行するのは、主に巡回・収集です。クローラーと呼ばれるツールがWebサイトを巡って収集し、URLを取得してリストアップします。
実行結果は、通常、URLのリストとなります。他にも画像やテキストなどの項目が合わせて取得されることもあります。

WebスクレイピングとWebクローリングの具体的な使用シーンの違い

WebスクレイピングとWebクローリングは、具体的な使用シーンが同じ場合もあれば、異なる場合もあります。それぞれの違いを確認していきましょう。

Webスクレイピングの場合

Webスクレイピングは、情報を抽出することに特徴があるため、特定の情報を集めたいシーンに適しています。例えば、ECサイトの価格情報だけを抽出したいといったケースに向いています。価格情報だけを比較しながら、自社商品の価格設定などに役立てることができます。

Webクローリングの場合

Webクローリングにおいては、情報収集シーンに向いています。Webサイトのコンテンツ内容は問わず、URLだけ取得したいケースでは適しているでしょう。またできるだけ最新の情報、ニュースなど、端的に表面上の情報を収集したいシーンも適していると考えられます。

Webスクレイピング・Webクローリングに適したプログラミング言語

Webスクレイピング・Webクローリングを行う場合は、適したプログラミング言語で開発を行うようにしましょう。

Python

Python(パイソン)は、短いコードで記述でき、シンプルな言語であることから、初心者でも比較的、容易に利用できる点に特徴があります。

ライブラリやフレームワークが豊富にあるため、効率的に進められる観点から、Webスクレイピング・Webクローリングのプログラミングに適しているといえます。また、機械学習やAI開発などで用いられ、人気の高い言語といえます。

PHP

PHP(ピーエイチピー)は「PHP: Hypertext Preprocessor」と呼ばれるプログラミング言語です。WebサイトやWebアプリケーション開発に利用されることが多く、Webスクレイピング・Webクローリングに特化した言語ではないため、採用推奨度は高くありません。もしすでにPHPを利用したことがある方であれば、開発環境が整っているため、開発を始めやすいでしょう。

Ruby

Ruby(ルビー)は、国産のプログラミング言語で、「Ruby on Rails」というフレームワークと相性が良く、Webアプリケーション開発でよく利用されます。Webスクレイピング・Webクローリングでは「Nokogiri」というライブラリがよく使用されますが、大規模なWebシステムとして開発する場合は他の言語のほうが優先されることから、不向きといえます。

JavaScript

JavaScript(ジャバ スクリプト)は、Webページを作るHTMLやCSSと組み合わせて動的なWebページを作るためのプログラミング言語の一つです。サーバーで動かすことも可能で、そのときに利用されるのが「Node.js」と呼ばれる、JavaScriptをサーバー側で動作させるプラットフォームです。Node.jsを利用することで、サーバーサイドで動作させることができることから、Webスクレイピングをプログラミングすることが可能になります。

ただし、ゼロから環境構築を行う必要があり、環境構築に手間がかかる点がデメリットといえます。

Webスクレイピング・Webクローリングを行う際の禁止事項

Webスクレイピング・Webクローリングを行う際には、共通して次の機会のような禁止事項があるため、注意が必要です。またそれぞれの対応策も合わせて確認しましょう。

頻繁にアクセスして他社サーバに過度な負担をかける

WebスクレイピングやWebクローリングを行うにあたって、収集先サイトのサーバに大幅な負担をかけるようなアクセスを行うことは避けなければなりません。なぜなら、サーバに負荷がかかることで、Webサイトの挙動が遅くなり、最悪の場合サーバがダウンしてしまいます。その結果、Webサイトで提供されているサービスの業務妨害と判断される恐れがあります。対策として、頻繁なアクセスは避けるようにプログラミングする必要があるでしょう。

収集したデータの個人情報を同意なく取得、公開、売買する

WebスクレイピングやWebクローリングで収集する情報自体にも注意が必要です。日本の個人情報保護法では、個人情報を取得する際には、利用目的を本人に明示する必要があります。
基本的には個人情報の収集は避けるようにしましょう。もし個人情報を誤って取得してしまった場合には。公開コンテンツに含まれていないかなど、十分な確認体制が必要になります。

収集したデータについて著作権を無視した利用、複製等を行う

収集したデータに著作権で保護されている情報が含まれている場合にも注意が必要です。

著作権とは思想や感情を創作的に表現した著作物について、それを独占できる権利です。著作物を利用する際には、原則として著作権者の同意を得なければなりません。そのため、基本的には収集する際にも同意が必要ですが、情報解析を目的とした記録に関しては同意なく行うことができます。このような法的に許可されている利用範囲は事前によく確認し、違法とならないようにしましょう。

関連記事:Webスクレイピング・Webクローリングと著作権法について。注意点を解説

Webスクレイピング・Webクローリングにおすすめのサービス・ツール

Webスクレイピング・Webクローリングを行う際には、プログラミングによってツールを開発して行うことも可能です。ただし、ビジネス用途の本格的な情報収集では、ノウハウだけでなくエンジニアや相応の環境構築が必要なため、ハードルが高いといえます。

そこで、第三者が提供しているサービス・ツールの利用も検討しましょう。

例えば、Webクローリング&Webスクレイピングサービス「ShtockData」は、Webサイトを周期的にWebクローリング(巡回)し、Webページ上のデータを抽出、収集するサービスです。収集したデータは、お客様の要望に応じた形式 に変換され、クラウド上のデータウェアハウスに格納されるので、すぐにデータの利用が可能です。

画像やテキスト、たとえ商品価格、レビュー、企業情報、ニュース記事などを取得することで市場調査などが容易に行えます。

まとめ

WebスクレイピングとWebクローリングは、どちらも企業にとって情報収集を効率化する有意義な方法といえます。最適な方法を選択し、効率的に進めることをおすすめします。

今回ご紹介したShtockDataは、貴社の情報収集およびデータ活用において、強力なサポートが可能です。ぜひサービス紹介ページをご覧いただき、ご不明な点がございましたらお気軽にお問い合わせください。

お問い合わせフォーム

お問い合わせ
設立

平成12年11月22日

資本金

6,700万円

代表者

小林 一登

住所

105-0003 東京都港区西新橋一丁目8番1号 REVZO虎ノ門4F

お問い合わせ

03-6384-5911
9:00〜18:00(JST)

事業内容

自然言語処理エンジンの研究開発
ビッグデータの収集・整理・蓄積・可視化
ルーチン業務の自動処理システム提案

主要取引先

共同ピーアール株式会社/ 株式会社ファーストリテイリング/ アデコ株式会社/ カシオ計算機株式会社/ 日本放送協会/ 株式会社ZOZO/ 株式会社東芝/ パナソニック株式会社/ 株式会社リクルート住まいカンパニー/ 総務省統計局/ 中部国際空港株式会社