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WebスクレイピングとAPI利用の違いとは?特徴や活用法で比較

WebスクレイピングとAPI利用の違いとは?特徴や活用法で比較|Webクローリング&WebスクレイピングサービスShtockData

Webスクレイピングを実施して情報収集を行おうとした際に、APIの利用も選択肢になるため、どちらが良いのか迷ってしまうことがあるでしょう。今回は、WebスクレイピングとAPIのそれぞれの特徴や違い、活用法や選び方について解説します。

目次

WebスクレイピングとAPI利用の違いとは?

Web上の大量の情報を取得・収集する際には、WebスクレイピングとAPIを利用する方法が候補に挙がります。どちらもWebサイトの情報を収集する方法ですが、どのような違いがあるのでしょうか。それぞれの意味から解説していきます。

Webスクレイピングとは

Webスクレイピングとは、Web上から必要な情報を抽出して収集し、データを活用しやすいように加工する技術のことを指します。

Webサイトから情報を収集するには、ブラウザを開いてWebサイトを開き、テキストはコピー&ペーストし、画像は保存するなどして手作業で行うこともできますが、情報量が増えると手間と時間がかかりすぎてしまいます。

そこでWebスレインピングが役立ちます。Webサイトを構築する言語であるHTMLデータから取得したデータを、データベースに格納し、分析できるデータに変換することが自動で行えます。

APIとは

APIとは、「Application Programming Interface/アプリケーション・プログラミング・インターフェイス」の略語で、GoogleやX(旧:Twitter)などの各種WebサービスがWeb上に公開している情報を、各サービスに連携させて取得するためのインターフェースのことを指します。各サービスは独自のAPIを公開しており、そのAPIと連携することで膨大な量の情報を手軽に取得できます。

WebスクレイピングとAPI利用による情報収集の違い

WebスクレイピングとAPI利用による情報取得は、どちらもWeb上の情報収集方法には変わりありません。どのように違うのでしょうか。

大きな違いとして、情報取得の範囲が挙げられます。API利用は、サービス提供側があらかじめ利用を承諾している情報のみの取得に限定されますが、Webスクレイピングは、基本的にWeb上に公開されている情報すべてが対象となります。つまり、情報取得の範囲や意図的に提供されているかどうかに違いがあります。

また、Webスクレイピングは加工までの工程を含みますが、APIはただ連携させて情報を取得する意味合いを持ち、加工する工程までは必ずしも含みません。

Webスクレイピングの活用例

では、実際に、WebスクレイピングとAPIはどのように活用されているのでしょうか。まずはWebスクレイピングの活用例をご紹介します。

製品価格調査

指定のECサイトに対してWebスクレイピングを実施して、商品にまつわる情報を抽出し、情報解析用途で加工することができます。例えば、価格や画像、ブランド、商品説明、セール情報、在庫などです。これにより、データに基づいて自社製品の価格を設定できるようになります。また、商品を購入する用途としても、適切な商品やタイミングを見計らうことが可能です。

競合サイトの更新情報の監視

競合サイトの最新情報をいち早く知り、ビジネスの戦略に役立てることは市場競争を勝ち抜いていくためには重要なことです。Web上の競合他社情報を必要な範囲で収集することができます。企業HPにおける会社概要やサービス案内、IR情報だけでなく、外部サイトにおけるプレスリリース情報や求人情報など、条件に合わせた抽出まで可能です。

不動産情報調査

店舗を有する業態であれば店舗開発が重要となりますが、物件探しから始まります。物件情報は不動産業者から仕入れる、もしくは人力での調査が主な手段で、特に人力での情報収集は手間や時間がかかりますが、Webスクレイピングによって自動での収集が可能となります。収集担当者のスキルに依存せず、自社の条件に合致した物件情報を効率的に収集できるようになるでしょう。

SNSデータ利用

SNSでは利用者によるテキスト、画像など膨大な投稿データがあり、人力で取得するには労力がかかることでしょう。Webスクレイピングによって、自社商品・サービスに対する大量の口コミやレビューを収集できるほか、競合他社の商品・サービスに対する投稿も取得できるため、商品企画等への活用が可能です。

関連記事:Webスクレイピングの活用事例集。ビジネスで役立つ用途を解説

APIの活用例

続いて、APIの活用例をご紹介します。

製品価格調査

APIでも製品価格調査を行うことができます。例えばショッピングモールの楽天市場では、楽天APIを公開しています。利用することで、特定のキーワードで楽天市場を調べたときに表示される商品の一覧を取得し、価格を比較できます。自社のECサイトの価格設定に役立てることができます。

検索順位取得API

自社サイトのSEO(検索エンジン最適化)を進める際に、SEOをサポートするサービス事業者が、Yahoo!やGoogle、Bingの検索順位をリアルタイムで取得できるAPIを公開しています。自社サイトや競合サイトの検索順位をリアルタイムで取得することでSEOに役立てることができます。

SNSデータ利用

APIでもSNSデータを利用することができますが、Webスクレイピングにおける活用例と異なります。例えば、SNSアカウントをAPI連携することで、Webサイトのログイン時にSNSアカウントを利用したログイン・会員登録が可能となります。また、SNS上の特定の投稿を、SNSの仕様を保ったままWebサイト上に表示させることもできます。

Webスクレイピングのメリット・デメリット

Webスクレイピングのメリット・デメリットをそれぞれ解説します。

Webスクレイピングのメリット

情報収集作業の大幅な効率化

複数のサイトから同時に大量の情報を収集できるため、情報収集に関する作業を大幅に効率化できます。

APIでは取得できない情報も収集可能

APIが公開されていないWebサイトでも、利用規約に基づいて利用することができるので、情報収集の幅が広がります。

社外データ取得でビジネスの可能性が広がる

自社が所有していない外部の貴重なデータをWebスクレイピングで迅速かつ大量に入手できることは、自社のビジネスの新たな可能性に寄与します。

Webスクレイピングのデメリット

規約違反に注意する必要がある

API利用の場合と異なり、Webサイトの提供側の利用規約によっては提供側の意図に反することがあります。注意しなければ規約違反になることもあります。

自社製作の場合に専門知識が必要

プログラミングでWebスクレイピングの仕組みを作る場合は、専門知識を要することから、自社にエンジニアが不在の場合は困難です。他の方法を検討する必要があります。

データの負荷に注意する必要がある

情報を取得するために、Webスクレイピングを高頻度で行ってしまうと、収集先のWebサイトのサーバーに負荷がかかります。あまりにもアクセスが集中することよって、業務妨害やサイバー攻撃だと認識される可能性もあるため、アクセス頻度には十分な注意が必要です。

API利用のメリット・デメリット

APIを利用して情報を取得することのメリット・デメリットをそれぞれ解説します。

API利用のメリット

収集したデータを二次利用できる

Webスクレイピングで入手したデータをそのままWeb上に公開するなどで用いる場合、著作権法に抵触する可能性があります。収集するデータが膨大となり、第三者の著作物が含まれる可能性があるためです。
一方で、APIは対象のアプリやソフトウェア次第ですが、取得したデータを二次利用できる場合があります。APIによって利用可能データはさまざまで、統計データ、顧客情報、商品情報などがあり、データ活用の自由度が向上するでしょう。

情報取得が許可されている情報を得るため、法やルールに違反することがない

APIを利用して取得する情報は、取得が許可されていることから、法律や各Webサイトの利用規約などのルールに違反することはありません。その点、安心して実施できるのはメリットといえます。

API利用のデメリット

公開されている情報しか取得できない

API利用の場合、API連携によって許可されている情報しか取得することができません。自社が希望する情報が含まれていない場合には利用する価値がなくなってしまいます。Webサイトやサービスの中には、APIを公開していないことが多いのが実情です。

APIを公開している提供元が仕様変更や提供を停止することもある

APIを公開しているWebサイトやサービスから情報を取得することに利便性を感じていたとしても、突然の仕様変更や提供停止といったリスクは免れません。それを踏まえた上で情報を利用する必要があります。製品やサービスの開発・製造に不可欠な情報をAPIから得ている場合は、代替策を検討しておかなければなりません。

API連携には専門知識が求められる

API連携を行う際には、ある程度の専門知識が必要になるため、知識不足で実施できないこともあります。その場合は人員確保が必要になるでしょう。

まとめ

情報収集におけるWebスクレイピングとAPIの違いをご紹介しました。それぞれの違いを踏まえて最適な方法を選択することをおすすめします。

上述した通り、より幅広い大量の情報を収集する場合は、Webスクレイピングが推奨されますが、Webスクレイピングの仕組みを自社で構築する場合は専門知識が必要です。自社エンジニアが不在といった場合は、専門知識が不要で効率的に実施できるWebスクレイピングサービス「ShtockData」がおすすめです。

ただ情報収集するだけでなく、スケジュール設定機能やデータ抽出レポート機能、任意設定の条件でメールによる通知を行う通知機能などを有しており、ビジネスに役立てられます。

Webスクレイピングをご検討の際には、ぜひご選定ください。

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お問い合わせ
設立

平成12年11月22日

資本金

6,700万円

代表者

小林 一登

住所

105-0003 東京都港区西新橋一丁目8番1号 REVZO虎ノ門4F

お問い合わせ

03-6384-5911
9:00〜18:00(JST)

事業内容

自然言語処理エンジンの研究開発
ビッグデータの収集・整理・蓄積・可視化
ルーチン業務の自動処理システム提案

主要取引先

共同ピーアール株式会社/ 株式会社ファーストリテイリング/ アデコ株式会社/ カシオ計算機株式会社/ 日本放送協会/ 株式会社ZOZO/ 株式会社東芝/ パナソニック株式会社/ 株式会社リクルート住まいカンパニー/ 総務省統計局/ 中部国際空港株式会社